|
私が学生時代に学んだロッククライミングの歴史を、覚えている範囲で簡単に説明しましょう。ロッククライミングの 歴史は、19世紀前半、イギリスで始まったと言われていますが、実際ロープを使って登ったという記録は、中国にも17世紀に残っているということで、果た してロッククライミングの発祥の地はどこだかは定かではありません。
岩 に登ったという人間の行動は、何千も昔からやっていたことは間違いないでしょう。たとえば、ネイティブアメリカンの壁画や移住地跡など時には高い位置にあ りますが、その人たちは何らかの方法で登ったことは事実です。それも『ロッククライミング』というのではないでしょうか。実際『ロッククライミング』をス ポーツとして始まった場所がイギリスとなれば、それはそれで納得がいきますが…。
ヨー ロッパを中心にロッククライミングというスポーツが流行始めたのが、1800年後半。男性だけが登っていた時代もありましたが、その理由のひとつにヨー ロッパの女性がその当時に着ていた長いスカートで登っていたので、裾を踏んでしまい、転んで落ちてよく死んだという実例があったようです。それ以外にも、 男性が登っている下で脆い綱を使って女性が下で支えていた当時、男性の体重が女性よりもはるかに重い理由や、落ちる男性を綱で支えようとして手を焼けどし てしまったという事もあったそうです。
その落ちる 人を支える方法として、上に行くと同時に約3m範囲で石や動物の骨などの硬い物を岩と岩の隙間に引っ掛け、その周りを薄い綱のようなヒモを巻き、その先に 丸い輪っかの様な金具をつけ、そしてロープをそこに通して登っていました。それにより、落ちた場合、最後につけたその金具の部分でロープが引っ掛かり、地 面にたたきつけられるのを防いでいました。その金具の部分で止まるには下で誰かがそれを支えていなくてはなりません。当時は腰の周りにロープを半周させ、 クライマーが落ちたと同時に腰に巻きつけて落下を防いでいました。それを何回もやることで、色々な人が腰にあざを作ったそうです。
技 術が進化したことに、人間が進化した理由が挙げられます。ロッククライミングも昔の人の失敗や経験によって現在の進化した道具で楽しむことが出来ます。腰 に焼けどをしないために、ベルトをつけて腰をサポートしました。クライマーも直接ロープを腰に巻くのではなく、ベルトを腰に巻いてその上にロープを巻きま した。それでも痛いということが分かり、体に直接巻かない方法を考え、腰のベルトにもう1つの輪っかを付け、そこにロープを巻きました。そうすると腰ばっ かりに負担が来るため、それを改良し、足にもベルトを巻き、腰になるべく負担を掛けない様に作りました。それから…、たくさんの経験者の下、今現在の素晴 らしい道具が生まれました。昔のクライマーに感謝しましょう。
初 級者の人は、よくトップロープと言うシステムを使って登ります。リードクライマーが無事頂上に着いたら、アンカーを作り、ロックの付いているカラビナに自 分のロープを付け、下のビレイヤーに下ろしてもらいます。そうすると、ロープは地面から上のアンカーに付いているカラビナに通って、折り返し地面に戻って きています。このロープの端をハーネスに結び、クライミングをします。クライマーが登ると同時に、結んだロープがビレイヤーによって引っ張られます。ロー プは岩の頂上まで届いている為、頂上までは常にロープが自分の安全を確保しながら登れます。下のビレーヤーが、ロープの緩みを常に引っ張っている為、クラ イマーはいつどこで落ちても、ロープのテンションにより、その場でロープにぶる下がることが出来ます。
『ロッククライミングは、他のスポーツにはない、独特の物があり、人生を狂わすほどの中毒性があることは間違いない。』
ア メリカにロッククライミングが普及されたのは1900年前半。始めに登られた場所はカリフォルニア州のスーアサイドロックという場所だといわれています。 そこからたちまちクライミングの魅力が広まり、ヨセミテ国立公園、ジョシアツリー国立公園、レイクタホ、そしてスミスロック州立公園と西海岸沿い一帯に広 まりました。
アメリカでロッククライミングジムが登場したのは1960年代、初めて出来たジムがワシントン州のシアトルにあります。名前はバーティカルワールド。今では子供から大人まで賑わっているレクリエーションタイプの場所になっていますが、人気の秘訣はそこにあるのでしょう。そこからものすごいスピードでロッククライミングが東西南北へ広がり、今ではメジャーなスポーツの1つにまでなりました。
そ んなクライミングも日本でのデビューはそんなに昔ではありません。元々日本はアルパイン(大きい山に登る登山家)たちの身近なトレーニングとしてフリーク ライミングをやり始めた例も少なくはありません。アルパインの世界で活躍の多い日本人、今ではフリークライマも世界のトップレベルとして名を轟かせている 事も事実です。 21世紀に入り、ロッククライミングは凄まじい成長ぶりを見せています。特に道具を最小限に使うボルダリングの人口率は異常に増え続けています。都内に 10を越えるクライミングジム、誰でも気軽に行け、たくさんのクライマーとの交流が待てる場所としては最高の条件が整っています。
さあ、そろそろロッククライミングをやってみたくなりましたか?? ぜひこの機会にアドベンチャーシーカーズでロッククライミングを学びましょう!
|